立山黒部アルペンルート



富山と長野を結ぶ立山連峰を貫く立山黒部アルペンルートを50年ぶりに再び訪れた。50年前と何ら変わらない山容が、紺碧の空に稜線を鮮やかに見せていた。
立山駅スタート(ケーブルカー)、美女平にて高原バスに乗り継ぎ、室堂ターミナルへ。
室堂ターミナル(標高2450m)。室堂ルート最高地点です。

みくりが池。室堂ターミナルの北西500mほどの所にある火口湖。室堂で最大級の火口湖だそうです。後方は立山です。

ビビットな青色の湖面に立山を映す景色は北アルプスで最も美しい火口湖と言われている素晴らしいけしきです。(遊歩道には休憩用ベンチが設けられている)

立山三山とは雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士の折立(2999m)で三つのピークの総称を立山と呼ぶとのこと。
1999年、立山三山の一つ雄山に剣岳と並び日本に現存する氷河が発見された。これにより極東における氷河の南限は日本・富山県の立山連峰となった。
(参考:Wikipedia)
室堂から大観峰を経て黒部湖へ。(トロリーバスとロープウェイ)
大観峰駅は外へ出ることは出来ないが、屋上からの眺めは素晴らしく、
黒部湖や後立山連峰などが一望できる。

大観峰駅から黒部平を経由して地下トンネル内の黒部湖駅ダムへ(ロープウェイ+ケーブルカー)。
ダムは観光放水期間外のため放水を見ることできず、湖面から吹き上げる強風に抗いながら徒歩にて堰堤(0.5km)を渡る。

黒部ダム(関西電力)概要(黒四ダム)
型式:アーチ式ダム
高さ:186m 堤頂の長さ:492m 堤上部の幅:40m
(39.7m) 堤最下部の幅:81m 有効貯水量:約149MK㎥ 標高:1454m。
1956年(S31)着工、1963年(S38)竣工。
(陰の声:昭和30年~40年の間に黒部ダム・東海道新幹線・東京オリンピック開催と大事業をたて続けに成し遂げた人々の底力は大したものだ)
総工費:513億円(建設当時)
(参考:Wikipedia)

1968年(S43)映画「黒部の太陽」公開。(三船プロダクション、石原プロモーション、三船敏郎、石原裕次郎主演、黒部ダム建設の苦闘<トンネル工事で破砕帯突破苦闘>を描いたもの)。



黒部ダム建設慰霊碑・六体の人物像「尊きみはしらに捧ぐ」 作者松田尚之氏(1898~1986)日展評議員、S32年度芸術院賞受賞。現在ではモデル不明の由。

ダム工事の労働災害により171名の殉職者が出たそうです。その多くは破砕帯からの出水、トラック、トロッコなどの交通事故などだそうです。
トロリーバス扇沢駅の駐車場。
扇沢駅駐車場に出没する野猿。
扇沢駅からホテル送迎バスで白馬(宿泊地)へ向かう車窓より、白馬三山(左より白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)を遠望。
ホテルへ向かう途中、急遽予定変更して「白馬ジャンプ競技場」(長野県北安曇野郡白馬村)に立ち寄る。1998年長野オリンピックの競技場、日本で唯一「ラージヒル」(向かって右)「ノーマルヒル」(向かって左)のジャンプ台が並んでいる競技場。オールシーズン利用可能。(見学自由)

訪れた時は、丁度何処かのスキー部?が練習ジャンプをしていた。
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