松江市 佐太神社





松江の北、鹿島町佐陀宮内に鎮座する古社。創建は不詳なるも、出雲国風土記(天平五年・733完成)に「秋鹿郡神名火山に鎮座す」とある非常に古い、ふる~い社である。

出雲国二ノ宮、鎌倉時代には杵築(出雲大社)、日御碕、と共に佐陀大社として、出雲国三大社の一つに称えられ、社領も江戸時代には島根郡、秋鹿郡、意宇郡の西半分と楯縫郡の神社を管轄した
(参考:佐太神社リーフレット)。また、社名もいろいろ変遷があり明治に入り現在の「佐太神社」に改称したとされている。
現在境内の主要建物は神門、拝殿、本殿(正殿、北殿、南殿)、舞殿、手水舎、社務所、天神社など。

祭神は、主祭神佐陀大神(猿田毘古大神)を含め正殿に5柱、北殿2柱、南殿5柱の計12柱が祀られている。

本殿は豪壮な大社造が三社並立で建っており、主祭神の佐陀大神をはじめ十二柱の神々が祀られている。
現在の本殿三社は文化四年(1807)の建立であるが、その様式は元亀年間(1570~1573)からの踏襲と伝えられている。

中央の正殿は左右の南殿、北殿より一段と大きく大社造りの中では出雲大社に次いで規模が大きいとされている。向かって左の南殿は通常の大社造りと逆の構造で他に類例を見ないという。

正殿、北殿、南殿はいずれも国指定重要文化財。

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